このプリセットボリュームを思いついたとき、同じようなものがないかとネットで調べてみました。すると、私と同じような発想をする人は既に何人かいるようですが、メーカー製の市販品はほぼ見あたらず、ショップのカスタムメイドか個人製作のものがいくつか見られました。
プリセットボリュームというのは、欲しがる人はたくさんいるようですが、仕組みがシンプルすぎて採算が取れないのか、大手メーカーは手を出さないようです。というかそれ以前に、自作レベルで充分使えるものができるのでしょう。
ということで、私も回路を考えてみました。
ご覧のとおり、非常にシンプルです。6Pのプッシュスイッチを使って、バイパスする回路とボリュームを通す回路を切り替えるだけです。回路そのものはパッシブで、プリアンプ等は入っていません。なので電源は基本的に必要ありません。ただ、ライブ中にどちらの回路に切り替わっているかを確認できるよう、LEDのパイロットランプが点灯する回路を連動するようにしました。
LEDは基本的には豆電球と同じで、電流を流せば点灯します。ただ極性(+−)があるのと、LEDの前に必ず電流制限抵抗を入れることが必要です(そうしないとLEDが焼き切れて壊れてしまいます)。電流制限抵抗の値は、使うLEDと電源の電圧によって違います。今回は入手のしやすさと安価な点で、単四を2本使った3Vの電源としました。LEDは CREEのC503B-RANという赤色のものを選びました。このLEDは順電圧(点灯に必要な電流の値)は:2.1〜2.6V、順電流:20mAという仕様です。3vの電圧でも恐らく壊れないとは思いますが、念のため43Ωの電流制限抵抗を入れました。
電流制限抵抗の値を計算する方法は、ネットを調べれば載っています。私はこのサイトを使って計算しました。