フラッシャーICをネットで調べていたら、イーエレというページにリング発振回路というものが紹介されていました。三つのトランジスタが順番にON OFFし、LEDがグルグル点滅を繰り返す回路だそうです。面白そうなので、これを作ってみることにしました。イーエレのページでは、トランジスタに中国製のS8050Dというものを使っていますが、回路図を見ると、お馴染み2SC1815が使えそうです。そこで先ず、手持ちの部品を使ってブレッドボードで試作することにしました。
今回は赤色LEDを使って、鞄等に吊すテールライトにしてみます。電源は単5乾電池を二つ直列にして3Vで行こうと思います。イーエレの回路ではLEDには820Ωの抵抗が繋がっています。電流制限抵抗だとすると値が大きい感じ。3VならLEDのVf(順方向電圧)が2V程度なので、100Ωくらいでいいはずです。そこで実験してみると、LEDが一つだけ点くだけで発振しません。イーエレのページでは「820Ωを220Ωに変えたら発振が止まった」とあります。電圧があまり高いとダメなようです。そこで電源電圧がオリジナル回路の半分だから、抵抗値も半分くらいなら負荷としてちょうどいいのかもと思い、470Ωに変えてみました。するとちゃんと発振して、三つのLEDが順番に点灯しました。トランジスタも2SC1815で大丈夫のようです。割とせわしなく点滅させたいので、電解コンデンサは47μFにしてみました。これで部品の定数が決まったので、回路図を起こしました。
日本で入手しやすい部品を使ってすっきりとまとまったと思います。この後の実体配線図に合わせるため、オリジナルではTR1のベース付近に書いてある電解コンデンサをLED3の後ろにレイアウトしました。